令和5年3月に国土交通省から公表されました「令和4年度住宅市場動向調査報告書」のリフォーム工事についてのまとめ記事になります。
お客様のニーズをつかみ営業活動にお役立て頂ければ幸いです。
我々の生活環境は常に変化し、それに伴い、我々の住む空間もその変化に対応しなければなりません。リフォームは、家を新たな生活に適応させ、より快適で効率的な空間にするための最善の方法の一つです。それでは、早速結果を見ていきましょう。
リフォーム工事の今とニーズ
リフォーム工事の形式は?
最も一般的なリフォームの形式は「模様替えなど」で、実施した世帯の85.0%がこれに該当します。次に多い形式は「改築」で、これは全体の8.2%を占めています。
立て直しよりも今後の部屋の利用方法の変更のようです。
リフォーム工事の主な動機は?
リフォームの主な動機としては、「住宅がいたんだり汚れたりしていた」が36.5%と最も多く、続いて「家を長持ちさせるため」が23.7%、「台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった」が21.6%でした。
長く使ったお家の修理や今後も使うための補強、さらに水回りのバージョンアップ
リフォームの具体的な内容では、「住宅内の設備の改善・変更」が35.1%で最も多く、次に「住宅外の改善・変更」が32.9%、「冷暖房設備等の変更」が31.5%と続きます。住宅内設備の改善・変更において最も一般的だったのは、「台所・便所・浴室等の設備を改善」で、85.1%の世帯がこれを実施しました。そして、住宅の構造に関する改善・変更では、「断熱工事、結露防止工事等を行った」が56.0%で最も多いという結果となりました。
まずは水回りが気になりだして、経年劣化による傷みの補強、健康住宅や環境に配慮した工事へと意識が向かうようです。
リフォームにおける部位別のトレンドとして、「外壁」が25.6%で最も多く、「トイレ」が22.6%、「浴室」が22.4%となっています。また、リフォームの工事期間は「1週間以内」が57.2%で最も多く、「1か月以内」が18.3%となりました。
雨水による外壁の傷み、毎日使う水回りのニーズが多いですね。
模様替えが多いことから、工事中もお宅に住み続けることになります。短工期で素早く竣工することが求められます。
お客様が発注する先は?
リフォームを行う施工者の選択については、「別の工務店や住宅メーカー」が37.2%と最も多く、続いて「水道や電気などの専門工事業者」が23.6%でした。リフォームには様々な専門性が必要であり、適切なプロフェッショナルの選択が重要です。
ここで、受注機会の損失があります!!普段からの営業が十分であれば受注機会があったところです!!
リフォーム実施世帯の平均居住年数は16.2年で、築後年数は平均で26.8年でした。これらの数値から見ても、リフォームは家を新たな生活スタイルに適応させるための重要なステップであることが理解できます。
新築でお家を建てる年齢は20台後半から30代前半くらいです。50代にさしかかる辺りで子供の独立、親世代との同居の時期でありお客様台帳を整備しておくことが重要であることがわかります。
ご家族の構成等の把握は、新築でのお付き合いであれば当然把握できているはずです!
リフォーム後の整備率は全体的に上昇し、「高齢者対応設備」が23.0%から35.2%へ、「省エネ設備」が19.1%から32.5%へと大きく伸びました。これは、我々の生活スタイルが変化し、新たなニーズが生まれるとともに、家がそれらのニーズに対応するためにリフォームが必要となっていることを示しています。
これからのニーズは「高齢者に便利」で「光熱費」がかかりにくい住宅です。
目立たない手すりや自然なスロープ、段差のない導線
省エネ設備は高性能ではありますが、操作が難しいことも多く。きめ細かいサービスが求められています。
顧客満足を高めることによって、その地域での紹介が増えることが期待できます。さらに、イベント等を開催することによって工務店のファンになっていただくことも出来ます。
リフォーム実施世帯の平均居住人数は3.0人で、高齢者がいる世帯の割合は52.7%でした。これらの数値は、リフォームが多世代家庭や高齢者のニーズに対応した生活環境を作るためにどれだけ重要であるかを示しています。
お客様のニーズはリフォームによって家を新たな生活スタイルに適応させ、長持ちさせるためのものです。また、今後も我々の生活スタイルが変化する中で、あらたなリフォームのニーズが生まれてくると思います。
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