一般的に、受注拡大を行うには商圏の拡大が必要です。
しかし、中小規模工務店の場合、商圏の拡大に伴う業務の増加が大きな問題となります。
あらためて、中小工務店の商圏について考えてみたいと思います。
なぜ商圏の絞り込みが必要なのか?
商圏を例えば車で30分圏内・小学校の校区内に絞った場合の利点を考えてみます。
商圏を絞ることで、現場監督と営業担当の巡回効率が大幅に向上します。短時間で多くの現場を訪れることができ、問題が生じた際の迅速な対応も可能となります。
広い商圏ではモデルホームを持っている強豪が多くひしめいており、その中で勝ち残り受注を受けることは、かなりの販売促進費と人手が必要になります。
マンパワーが少ない工務店は大手には難しい、きめ細かいサービスをどのくらい提供できるかが勝負になります。
商圏の絞り込みを行うためには?
まずは、知ってもらうことが大切。地元の小学校の校区であれば、それだけで強みになり古くからの人脈を生かし、お客様の家族構成や交友関係を把握しやすく紹介も受けやすい。よって販売促進費を押さえることが期待できます。
子供の独立や孫の誕生、年を重ね求められる住まいの形も都度変わっていきます。
近隣への手厚いサポートの提供
地域密着型ビジネスとして、お客様への手厚いサポートは必須です。
これは、ただ近くにいるだけでなく、お客様が必要とするときに即座に対応することを意味します。例えば、天災被害の際の応急処置などのサポートは、お客様の安心感を高め、信頼関係を築く上で重要です。
紹介受注に向け何をすべきか?
さらに、施工者の顔が見える形での紹介受注率の向上にも取り組みます。
具体的には、現場説明会を定期的に開催、実際に工事を行っている様子を見せるなど現場説明会の開催を行い、当社がどのような工事を行うのかお客様に理解していただくことにより顧客満足を高めていくことが出来ます。この現場説明会を動画配信すれば、参加人数を気にすることがなくなり、さらにアーカイブを残すことによって動画が営業してくれる状況になっていきます。
お客様にとっても家を建てるということはたいへんな事業です。本気で情報を集めてきます。ネットの普及により資料は山のようにあります。
商圏を絞ることによって、ターゲットが明確になりチラシ作成など具体的に考えることが容易になります。
若い家族構成のお客様は長期優良住宅仕様の住宅が見込まれます。
また、アフターフォローサービスの充実を通じて、紹介受注の割合を増やすことを目指すべきです。お客様からの紹介は、信頼性が高く、深く掘り下げていくことで、新たな受注に繋がっていきます。
自分の住む建物の構造や品質について、より深く理解していただくことが顧客満足に繋がります。お客様自身が今後の家のメンテナンスを考え建物の知識は必要です。
何といっても品質の高いサービスを提供し続けることで、お客様からの口コミによる新たなビジネスチャンスが増えていくことは確かなことです。
品質の高いサービスとは、商品知識や施工技術はもちろんですが、家を長く使うための知識や困ったときの対処方法など多岐にわたります。
じつは、家にいることの多い人が一番のキーマンになることが多いようです。
商圏を絞り込むことでお客様との密接な関係を築くことにより少人数での工務店経営が可能になります。
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