民間工事業者の職人さんが消える!?建設キャリアアップシステムの利用
建設キャリアアップシステム(CCUS)を活かす手はいくつか考えられます。賃金上昇のためには、当然完成工事高を増加させる必要があります。施主さんに現場で働く職人さんのキャリア状況を職種別、ランク別に明示すれば、事業主や建て主の信頼感や安心感が高まるはずです。同じ立地、床面積の住宅だったら、坪単価が少し高くても現場力のある工務店が選ばれるようになるのではないでしょうか。若い職人さんは、社会保険労働保険に加入できれば建設会社に入社してくれるのか。やはりそれだけでは難しいと思います。子育て世代でもある若手の職人さんが最も求めていることは、やはり賃金でしょう。
適正な賃金算定のため人事評価を進める方法の一つとして、1人ひとりの職人の能力が適正に評価され、それに見合った賃金が得られるようにする仕組み。国が19年3月に施行したのが「建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)」があります。